世界一チープで、制御不可能で、どうしようもない欠陥だらけのカメラ、HOLGA。
もっともダメなカメラと呼ばれながら、 世界中で愛されるこの憎くて、かわいいカメラについて少しご説明。
1982年、香港生まれ。
ホルガの名前の語源は、広東語の「好光(ホウグォン)」(とても明るい)。
中国の労働者階級の人々をターゲットに、安価で大量に販売されることを目指して生産されました。
プラスチック製の本体と、単純な凹凸レンズの組み合わせのチープな造りは、同じ機種でも一個、一個、写り具合が異なるほど品質が劣っていました。。。
しかし、そのチープさゆえ生じる背景のボケ、光漏れ、あるいは ゆがみが個性的で一風変わった写真を写し出します。
その頭の悪さが逆に、愛しい。
なんとも皮肉なことにダメ過ぎたことで、今や国際的にカルト的人気を高めています 笑
「ダメ過ぎるカメラ」
けれど、
「世界で唯一、魂を持つカメラ」
ただ、シャッターを押す。
特別な技術は何もいりません。
というか、ありません。
狙って撮るような完璧で美しい写真はムリです。
ピンボケするし、光量が少ないと暗くて、何が写ってるのかわからないことは、多々あります。
でも、このカメラは、
「こんな風に撮れたのか・・・。」
という思いがけない驚きをくれます。
時々は、はっとするような 心惹かれる素敵な写真を写してくれます。
気分屋だけど、愛嬌のあるこのカメラとこれからも旅していきたいです。
私の使用しているタイプは、「WOCA120GF」
「過激なHOLGA」と呼ばれたガラスレンズ搭載バージョンです。(通常はプラスチックレンズ)
※ 現在は「HOLGA120GFN」名称変更されています。
HOLGAの製造販売メーカー・ホルガリミテッド社による公式サイト
http://www.holgainspire.com/
ピントは中央に集中
フィルムのたわみが原因となり、中央にしか焦点が合いません。
一応、ピント合わせの機能がついてますが、かなりアバウトです 笑
最短距離が1mくらいで、遠くのもの(5m以上先)を撮るなら山マークと頭に入れておく程度で良いと思います。
私の使用しているのは、ガラスレンズなので少しシャープな感じに写ります。
それでも、ぼやっとしてますが 笑
太陽大好き!
「周辺光量が低い」
故に、写真の四隅は暗い影になってしまいます。
暗い場所で撮影すると、暗くて何が写っているのか わからないこともしばしば。。
明るい場所で撮影するに限ります!
ちなみに、晴天用と曇天用の2つの設定の絞り切換スイッチがありますが、そのままでは役に立ちません。。
改造しましょう 笑
絞りスイッチ改造